未分類 釣り日記 2話 中島とはずっと仲がいい。高校生になっても同じ学校で、同じ釣り部に入った。 僕は昔から魚が好きで、さらに自然も好きだけど運動は苦手で、釣りは本当に性が合うとしか言いようがなかった。 釣り部は少人数で、僕と中島と3年生の先輩が2人... 2020.03.07 未分類
未分類 釣り日記 1話 僕は自分で言うのもなんだけど他の人に比べておとなしい気質で、特に何がなくてもニコニコしているような顔つきだからか昔からよく道すがら人に声をかけられるような子供だった。 「おはよう、今日も元気だな!」 と、鼻水を垂らしているのに... 2020.03.02 未分類
未分類 最後の一枚を追え 5話 西郷は東京に帰り、忌引きを早めに切り上げて出社した。 「おお、西郷。もういいのか。大変だったな」 「いえ。突然でご迷惑をおかけしました」 上司の大江は西郷の肩をたたいた。 「ちょっと大江さん。相談があるんですがいい... 2020.01.20 未分類
未分類 最後の一枚を追え 4話 「まだやってるのか」 今井が様子を見に来たのは1時間後だった。 西郷は、目をしぱしぱさせながらそちらを見た。 「見つからないんです。すみません」 「データはな、溜まってきたら全部DVDに焼いてHDDから消すようにし... 2019.12.30 未分類
システム 最後の一枚を追え 3話 「こんばんは。西郷さんですか。あの記事を書いたのは私です」 野市は、あの記事は9年前の春に行った地域の特集で、自分が取材に行ったのだと言った。 「お父さんの最後の一枚というお話を聞いて、ぜひ見つけてさしあげたいと思ったのですが... 2019.12.27 システム
システム 最後の一枚を追え 2話 西郷は、植木鉢からその新聞をはがして持って帰った。 どうやら、地元の老人が集まるお茶会の様子の写真のようだ。父は会の参加者のようで、テーブルのお茶に片手を置き、笑顔で隣の老人と話しているところだった。 父の笑顔なんて、もう半世... 2019.12.26 システム
システム 最後の一枚を追え 1話 それは突然の知らせだった。 西郷はそのとき仕事中で、その電話を取り損ねていた。 留守電の「ピー」という発信音の後に入っていたメッセージで、西郷は父の死を知った。 もう何十年も、連絡さえとっていなかった。それでもショックを... 2019.12.21 システム
Tips シンクライアント構成について まさか「シンクライアント」という言葉がテレビのニュースで流れる日が来るとは思いませんでした。 さて「シンクライアント」とは、システム構成の一つの形を指す言葉です。 通常のパソコンの中にはデータを置いて置けるハードディスクが設置... 2019.12.14 Tipsシステム未分類
システム シンクライアント冷蔵庫 エピローグ 合同冷蔵庫は、1日経って復旧した。 あの日の混乱ぶりはさほど大きく取り上げられることもなく、日々の地域ニュースの中に沈下していった。 平和を取り戻した男は妻と一緒に夕飯をとっていた。そのときテレビからニュースが流れてきた。ふと... 2019.12.14 システム
システム シンクライアント冷蔵庫 4話 客たちはロープをなんのためらいもなく超え、カートに襲い掛かった。一気に人の密度が上がり、奇声が上がった。 体幹の弱い者は押しのけられて倒れたりした。客たちは敵意むき出しで、なぜか皆、前歯もむき出していた。 卵のカートは客たちの... 2019.12.12 システム